伝統のお菓子を現代風にリメイク

武岡洋子(たけおか ようこ)さん
(三好郡東みよし町/手づくり菓子工房 みかもん 代表)

樋口さん 武岡さん

武岡さんは、にし阿波に伝わる伝統菓子「亥の子(いのこ)菓子」をモデルにした「あわのわっか亥の子クッキー」を作っています。

県西部の魅力を発信する「そらの郷(さと)」と連携し生まれた「あわのわっか」。

しっとりとした「亥の子菓子」が、料理家 樋口直哉(ひぐち なおや)さんの監修により現代風のサクッとしたクッキーにアレンジされています。

味は、はったい粉、お茶、いちご、ココアの4種類。

材料には、世界農業遺産「にし阿波の傾斜地農耕システム」ブランド認証品が使用されています。

「産直みかも」などで販売されていて、好評で売り切れてしまうこともあるそうです。

「亥の子菓子」のルーツは、旧暦の10月の亥の日にあった収穫祭。

無病息災を祈るため家々を訪ねた子どもたちに、お礼として「亥の子菓子」がふるまわれました。

丸い形は、ひもにお菓子を通して首に掛けるため。

県西部の子供たちは、伝統行事のご褒美に、甘いお菓子をほおばりました。

赤や青の飾りが入った昔ながらの「亥の子菓子」と「あわのわっか」を食べ比べてみるのもいいかもしれませんね。

「あわのわっか 亥の子クッキー」には、生まれ育った土地の風習を伝えていきたいという武岡さんの思いが込められています。