昔ながらの保存食 大根のねじ干し

市原 文(いちはら ふみ)さん
(美馬郡つるぎ町)

にし阿波の山間部では、冬の寒い時期になると大根を干して保存食として加工します。

つるぎ町長瀬の市原文さんは、毎年12月になると傾斜地で栽培した大根の皮を剥いて軒先に吊るして1ヶ月ほど乾燥させます。

軒先で雨に濡れないように、冷たい風にさらすことで乾燥して甘みが増します。

市原さんは乾燥して10分の1ほどの太さになった大根を包丁で薄く刻みます。

2ミリほどに輪切りにした大根をもう一度外で干して乾燥させて完成します。

市原さんは、三杯酢に浸して「はりはり漬け」にしたり、醤油とみりんで漬けたりして食べると、大根の甘みとコリコリした食感がやみつきになると話していました。

市原さんのねじ干し大根は、2月ごろからつるぎ町にある道の駅貞光ゆうゆう館で販売しています。