



急傾斜地の恵み
つるぎ町剪宇地域では、急傾斜地にある狭小の畑を有効活用した、少量多品目の栽培が行われており、伝統的な自給的農業が成立しています。
生物と多様性
狭い面積でありながら植物相の在来種の種類、割合が多く、動物相においても貴重種が数種確認されており、従来の生物多様性が高い水準で維持されています。
カヤを用いた循環型農業
傾斜畑では、野菜類や果実が栽培されており、土壌流出の抑制や肥料、天然のマルチといった用途で用いるカヤ(ススキ)のすき込み、にし阿波の象徴であるコエグロの作成が長期にわたって継続されています。
風土に根付いた農具文化
畑の斜度に合わせて独自に発展した農具一式が揃っており、下がった土を上に戻すツチアゲといった傾斜地畑ならではの作業に使用されています。
傾斜地集落とカヤ場が織りなす景観
人が直立することが困難なほど、急峻な畑が密集した地域であり、町道沿いからでも高低差のある風景を臨むことができます。ススキを採集するためのカヤ場が隣接しており、季節による景観の豊かな移り変わりを見せます。
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