平成28年7月15日(金)、東祖谷歴史民俗資料館にて、シンポジウム「雑穀の魅力~雑穀にみる地域振興の可能性~」が開催され、地域住民ら約130名が参加しました。
日本雑穀協会の理事・事務局長である中西学氏と、四国で唯一の雑穀クリエイターである横関実香氏のご講演の他、お2人を交えたパネルトークが行われました。
中西氏からは、雑穀に関する基礎知識・雑穀を取り巻く現状や各産地の雑穀を活かした地域づくりの取組事例をご紹介いただきました。
横関氏からは、徳島における雑穀の現状やご自身が実施されている雑穀振興のための取組内容を交えてご講演をいただきました。
続いてのパネルトークでは、お2人を含む5名の登壇者に参加者から多数質問が寄せられました。
2016年4月に雑穀の生産振興のため設立された「祖谷雑穀生産組合」組合長である杉平氏と、三好市役所東祖谷支所長の宮地氏からは、今後の雑穀生産振興や観光との連携についてのビジョンが語られ、当地域での雑穀による地域振興の機運の高まりを見せました。
徳島県西部(にし阿波地域)で昔から独自に栽培されてきた「雑穀」。この「雑穀」は、急傾斜地農業『徳島・剣山の傾斜地農耕システム』を構成する要素でもあります。
これを守り継承していくことが重要である、と考えさせられるシンポジウムとなりました。
○タイトル:「雑穀の魅力~雑穀にみる地域振興の可能性~」 >>チラシPDF
○日 時:2016年7月15日(金) 13:30〜(受付:13:00~)
○会 場:東祖谷歴史民俗資料館 2階 ホール
(徳島県三好市東祖谷京上14-3)
○参 加 費:無料
○概 要:
世界農業遺産とは、世界的に重要な農業システムを国連食糧農業機関(FAO)が認定する仕組みです。にし阿波の山間部で暮らす人びとは、急傾斜地という厳しい環境で農業を営むために、様々な知恵や技術を培ってきました。また、こうした在来の知恵や技術に支えられた土地利用によって、美しい農村景観や生物多様性を育んできました。にし阿波地域の世界農業遺産認定をめざすにあたり、このシンポジウムでは当地域で独自に栽培されている「雑穀」をキーアイテムとした地域振興の可能性や課題について考えます。
○プログラム
13:00~ 受付
【第1部】
13:30~13:45
ごあいさつ:
兼西 茂(徳島剣山世界農業遺産推進協議会会長、つるぎ町長)
黒川 征一(徳島剣山世界農業遺産推進協議会副会長、三好市長)
13:45~14:15 趣旨説明
内藤 直樹 (徳島大学 総合科学部 准教授)
14:15~14:45 基調講演①
「雑穀を取り巻く現状と産地での取り組みについて」
中西 学(一般社団法人日本雑穀協会 理事・事務局長)
14:45~15:05 基調講演②
「徳島の雑穀~地域での活動を通じて見えてきたもの~」
横関 実香(横関食糧工業株式会社 取締役/雑穀クリエイター)
15:05~15:15 休 憩
【第2部】
15:15~16:00 パネルトーク
「雑穀を活かした地域づくり」
コーディネーター:内藤 直樹(徳島大学 総合科学部 准教授)
パネリスト:講演者全員、杉平 美和(祖谷雑穀生産組合 組合長)、宮地 敏明(三好市役所 東祖谷支所 支所長)
【主催】徳島剣山世界農業遺産推進協議会
○お問い合わせ:
徳島県美馬郡つるぎ町貞光字東浦1-3
徳島剣山世界農業遺産推進協議会(つるぎ町役場商工観光課内)
TEL:0883-62-3111(代) FAX:0883-62-4944
E-mail:syoukou[at]town.tokushima-tsurugi.lg.jp
※[at]はアットマークにかえてお送りください。