受け継がれる農業 山下農園
山下 圭一郎さん(三好市池田町)
三好市池田町西山にある木屋床地区は、秘境駅で知られるJR坪尻駅の上にある山あいの小さな集落です。
山下圭一郎さんは、これまで勤めていた会社を辞めて、2020年より家業の農業を継ぐことにしました。
山下さんの家では、主にフルーツトマトとサツマイモの栽培をしています。
夏から秋にかけてはトマトの収穫、冬場には秋に収穫したサツマイモを使って干し芋を作っています。
トマトのハウスには、細かく刻んだカヤを敷きつめて肥料にしています。
収穫したトマトは、地元の産直やスーパーに出荷しています。
冬場の12月から3月にかけては、干し芋の加工に追われています。
山下さんの栽培するサツマイモは「ひめあやか」という品種で、甘くてしっとりした食感が特徴です。
薪で炊いたサツマイモを、ひとつひとつ包丁で皮をむいて、細長く切ったものを天日干しにします。
全て手作業で行い、乾燥機は使いません。
山下さんの干し芋は地元の産直でも美味しいと評判で、ネット販売もしています。
山下さんは、「毎日いろんな作業に追われて大変だ」と言いますがが、同時に「家族と一緒に仕事ができることが喜びになっている」ということです。