町おこしから生まれた特産品「みまから」
逢坂 満さん・逢坂 祐美子さん(美馬市美馬町/美馬交流館)
地元産トウガラシを、かつお節やごま油、醤油などを入れて炒めた薬味「みまから」。強い辛さが病みつきになると根強い人気がある美馬市の特産品です。
みまからを製造している美馬交流館の逢坂満さんは、長年地元の仲間と町おこしのボランティア活動を行っていました。そのなかで2007年からはじめたのがみまからの製造です。
美馬市の山間部で、昔から栽培されていたトウガラシに目をつけて薬味づくりをはじめました。
薬味に使うトウガラシは生産組合のメンバー14人が、山間部の畑で肥料にカヤを入れて栽培しています。
山間部で作られる「みまからトウガラシ」は、昼と夜の寒暖差があるために辛さの中にも甘みがあるのが特徴です。
加工所に届けられたトウガラシは機械を使わずに包丁で切り、大きな鍋で炒め丁寧に手作りで製造されています。
一緒に働く満さんの娘・祐美子さんは、高齢化で農家が減っていて、みまからを次の世代につなげていくプレッシャーを感じているということですが、以前の職場である福祉の経験をいかして。障害者の働ける場にして行きたいということです。
町おこしで作られた特産品「みまから」が地域の人のつながりを大きくしています。