清流の里 しではらのはっさく

前田進一さん
(美馬市/はっさく農家)

四国一の清流といわれる穴吹川沿いの美馬市穴吹町仕出原(しではら)は、はっさくの産地として知られています。

エコファーマー認定を受けた「仕出原八朔(はっさく)生産組合」の8軒の農家が、年間約50トンを出荷しています。

熟練した栽培者が減農薬・有機肥料で育てるこだわりのはっさくは、6年前からヨーロッパにも輸出されています。

仕出原八朔(はっさく)生産組合 組合長の前田進一さんです。

かつてこの地区は養蚕が盛んでした。桑畑だった場所で、前田さんの父親がはっさくの栽培を始めたそうです。

化学肥料を使用せず、急傾斜地農法の有機肥料「カヤ」を敷き詰め栽培しています。

霜が強くなる12月末までに収穫し、貯蔵して完熟させ、食べ頃となった2月に出荷されます。

毎年2月上旬に、仕出原のはっさくをPRする即売会が、美馬市穴吹町にある「リバーサイド しでの家」で開催されています。

「さわやかな酸味と、ほどよい甘さが美味しい」と好評で、県内各地から訪れたお客さんが買い求め、はっさくはすぐに完売するそうです。