
親から受け継ぐ農業
磯貝一幸さん(つるぎ町・磯貝農園 そらの宿磯貝)
つるぎ町貞光三木枋の磯貝農園は、そばや粟などの雑穀、いろんな季節の野菜など昔ながら多品目な栽培を行っています。また農家民泊もしていて、こんにゃくやだんご作りも人気です。

磯貝一幸さんは、2020年から実家である磯貝農園で農業をはじめました。
一幸さんは徳島県内の会社で働いていましたが、農園を営む父と母が高齢になってきたこともあり農業を継ぐことにしました。
「はじめる前は、仕事を辞めて農業だけの収入でやっていけるか不安だった。それでも世界農業遺産に認定されている農業を受け継ぎたいという気持ちが強かった」と話していました。
農業をはじめると、いろんな人が喜んでくれたことが嬉しかったが、これは辞められないとプレッシャーにも感じたということです。


つるぎ町では、そば米や粟、こきびなどの雑穀を栽培していて組合を通じて道の駅などで販売しています。一幸さんはそのつるぎ雑穀生産販売組合の会長も務めています。
一幸さんは、雑穀は身体にいいイメージもあって興味を持ってくれるが、食べ方がわからない人も多いのでレトルトのスープやパスタソースなどの開発も考えています。

また、磯貝農園には県外や海外からのお客さんも多く、特に最近は富裕層にも感心が高いために観光にも期待できるして一幸さんは「まだまだ傾斜地農業にはいろんな可能性があって楽しみ」と話していました。
