天空で作られるゆず
中村 博(なかむら ひろし)さん
(三好市山城町/中村農園)
中村さんのゆず畑は、三好市山城町大野の山の斜面にあります。
雲に手が届きそうな、まるで天空にいるような特別な空間。
中村さんのゆずが「天空の徳島柚子」と呼ばれる理由です。
ゆずは、周囲にさえぎるものがない環境で、良好な日差しを浴びて育ちます。
昼夜の寒暖差が大きく、水はけのよい傾斜地では、香りが高く、果汁の多い実が育つそうです。
中村さんは、除草剤や化学肥料などは使わず、下草に「ナギナタガヤ」を植える草生栽培を行っています。
カヤは枯れると自然に倒れて地面を覆うので、雑草の生育を防いでくれるそうです。
この下草が緑肥となり豊かな土をつくります。
そこに、害虫の天敵となるテントウムシや蜂などが集まってきます。
自然の力を借りて栽培されるゆずは、「有機JAS認証」も取得しています。
安全・安心な有機ゆずは、国内で消費される他、スペインにも輸出されているそうです。
ゆずの果実はもちろん、有機ゆずを100%使用した「ゆずジュレ」や「ゆずシロップ」もリピーターの多い人気商品です。
中村農園のホームページや「食べチョク」のサイトで購入することができます。
大自然と生物に囲まれて育った中村さんのゆずを、ぜひ一度味わってみてください。