2019年3月28日、農研機構 西日本農業研究センター(徳島剣山世界農業遺産推進協議会員)主催のシンポジウム「にし阿波の傾斜地農耕システムをどう未来に継承していくか」が、つるぎ町農業構造改善センターにて開催されました。

第一部の講演では、白川勝信氏(芸北高原の自然館)から、広島県の広島町で行われている木材を地域貨幣と交換して地域経済を回す画期的な取り組みの紹介がされました。
内藤准教授からは「にし阿波の傾斜地農耕システム」の概要が、高木課長補佐からはにし阿波で育まれている多様な在来作物について、楠本研究員からは「静岡の茶草場農法」とにし阿波地域の違いを生物多様性の観点からお話しいただきました。
第二部の総合討論は、事前に集めたパネリストへの質問に対する回答や、アンケート集計結果を基にした話を中心に展開されました。

約50名の出席者の方々は、講師の皆さんの話に熱心に耳を傾けていらっしゃいました。

 

《開催概要》
シンポジウム「にし阿波の傾斜地農耕システムをどう未来に継承していくか」

【日 時】
2019年3月28日(木) 13:15~16:30(12:30開場)

【場 所】
つるぎ町農業構造改善センター
(徳島県美馬郡つるぎ町貞光字東浦1-3)

【プログラム】
12:30 開場
13:15 開会挨拶・趣旨説明
13:30 第一部 講演
座長:平岡 潔志(農研機構 西日本農研 傾斜地園芸研究領域長)
「地域の自然や文化をどのように将来に継承していくか」
白川 勝信(芸北高原の自然館 主任学芸員)
「にし阿波傾斜地農耕システムの文化的価値とその保全」
内藤 直樹(徳島大学 総合科学部 准教授)
「にし阿波の在来作物」
高木 一文(徳島県西部総合県民局 課長補佐)
「生物多様性ならびに地域資源を活用した持続的農業の可能性」
楠本 良延(農研機構 西日本農研 上級研究員)
15:00 休憩
15:15 第二部 総合討論
司会:尾島 一史(農研機構 西日本農研 グループ長)
パネリスト:白川学芸員、内藤准教授、高木課長補佐、楠本研究員、大島 理仁(つるぎ町役場 商工観光課 課長補佐)
16:30 閉会挨拶

【主 催】農研機構 西日本農業研究センター

【協 賛】つるぎ町、徳島剣山世界農業遺産推進協議会

【お問い合わせ先】
農研機構 西日本農業研究センター 生物多様性利用グループ
TEL:0877-63-8203