消えゆく集落で続ける傾斜地農業

佐藤 格さん(東みよし町足代)


東みよし町の足代地区の標高500メートルほどの山間部に百々路(どどろ)という集落がありました。


(佐藤さんの畑)
50年ほど前には、10軒の民家がありましたが、今では2軒まで減ってしまい百々路という地名は使われなくなりました。
この集落で農業を営んでいるのが佐藤格(いたる)さんです。


(畑にはカヤが敷き詰められている)
佐藤さんは山の麓に住んでいますが、この集落で育ちました。実家には、まだ83歳の母カヨ子さんが1人で住んでいて、佐藤さんはここにある畑で野菜や雑穀などを栽培しています。


(切り干し大根を作る佐藤さんの母カヨ子さん)
佐藤さんの父は葉タバコを栽培していましたが、佐藤さんは野菜の栽培をはじめました。
そしていくつか試しに植えた野菜の中で特にトマトが美味しかったため、山を切り開いて栽培用のハウスを建てトマトをつくりはじめました。


(山を切り開いて作ったトマトのハウス)
他にもいんげん豆や大根のほか、ソバやタカキビなどの雑穀を栽培して地元の産直で販売しています。


(ソバの実)
佐藤さんはインターネットでの販売の準備をしていて、全国の人たちに傾斜地で採れた野菜やソバ米などの加工品を食べてもらいたいと話していました。