中島靖紀さん(つるぎ町・タカキビ栽培)

急な山の斜面に、張り巡らされた青いネット。タカキビの実を鳥から守るための防鳥ネットです。

中島さんは神奈川県出身で、2015年に祖母の住むつるぎ町に移り住み農業をはじめました。

中島さんの畑は、標高600mほどの場所にあります。

山の斜面で水はけが良く、寒暖差もあるため、野菜や雑穀の栽培に適しています。この畑で毎年、タカキビを育てています。

4月下旬に種をまいて、1ヶ月ほど苗を育てます。その後、15センチから20センチほどに育った苗を畑に植えます。

化学肥料は使わず、米ぬかとカヤを畑に入れて肥料にします。

9月には4メートルほどに伸びたタカキビの先に赤い実が付きます。

この赤い実の部分を収穫します。

刈りとったタカキビの穂を束ねて、軒先で干して乾燥させます。

中島さんのおすすめの食べ方は、白米にタカキビと塩を少し(塩味を感じない程度の少量)入れて炊くと美味しいそうです。

中島さんが大切に育てたタカキビは、つるぎ町貞光の道の駅ゆうゆう館で買うことができます。

傾斜地の恵みをぜひ、味わってみてくださいね。