みのりの森藍生産組合(美馬市・藍栽培)

美馬市美馬町にある切久保集落。

夏になると斜面の畑は、鮮やかな緑色の葉で覆われます。

畑に植えられているのは、タデアイという植物。藍染に使われる藍の葉です。

ここで栽培される藍は食用としても利用されています。

福島さん
武田さん

吉野川流域での藍栽培は、阿波藩によって安土桃山時代より奨励されていました。

藍の普及が広がった江戸時代中期から明治時代後期まで、藍の栽培は盛んに行われていました。

しかし、その後、安いインドアイが輸入されるようになり、藍の栽培は衰退していきました。

近年、藍には活性酸素を除去する抗酸化物質(藍ポリフェノール・フラボノイド)や、殺菌物質である(トリプタンスリン)が含まれていることが分かりました。

健康食品としての藍の活用も、期待されています。

喜多さん

美馬市では、8軒の農家が「みのりの森藍生産組合」を作り、藍を栽培しています。

山間部の切久保地区にはそのうちの5軒があります。切久保地区の農家の皆さんは、5月に苗を植えて、7月から8月にかけて藍の葉を刈り取ります。刈り取った藍の葉は、食用として使われるため、その後工場で乾燥されます。

新たな価値が見出だされた藍。

復活した藍の栽培は、山間の集落を活気づけています。

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