ぜんまいの里
曲 大樹さん(三好市/曲風園)
三好市大歩危はぜんまい栽培発祥の地として知られています。
大正時代に始まったと言われるぜんまいの畑作、最盛期には数十軒が栽培していたそうです。
山城町上名のお茶農家 曲 大樹さんの畑では、4月になるとぜんまいの収穫に大忙しです。
お茶畑より更に急な斜面を這うようにして、1本1本丁寧に刈り取っていきます。
ふわふわの産毛をまとったぜんまい。太くて美味しそうに育ちました。
急傾斜地は水はけがよいので、ぜんまいの栽培に適しています。
収穫したぜんまいは、その日のうちに大釜で湯がきます。
湯がいたぜんまいは、鮮やかな緑色。春の香りが広がります。
柔らかいぜんまいにするため、機械で揉んでいきます。
昔は、むしろに広げて手で揉んでいました。
数日間天日干しをすると、縮れて赤くなります。
ぜんまいは主に関西などに出荷され、春を告げる貴重な山菜として
料亭などで使用されます。
農薬を使用せず栽培されたこだわりのぜんまいは、曲風園のHPからも購入できます。
卵と一緒に煮ると美味しいですよ。
ぜんまいの収穫の後は、お茶摘みが待っています。
曲風園のお茶も、ぜひ一緒にお楽しみ下さい。