高齢化する茶栽培を受け継ぐ

近藤 寛彰さん(三好市井川町井内)

山の斜面に茶畑が点在する三好市井川町井内地区。

(井川町井内 近藤さんの茶畑)
この地域では、急な山の斜面でお茶の栽培が盛んに行われていましたが、高齢化で茶畑の管理ができる人が少なくなっています。
そんななか、有限会社近藤の近藤寛彰さんは、地元のお茶を特産品として復活させようとお茶の栽培のできなくなったお年寄りの茶畑の管理をはじめました。


(近藤寛彰さん)
近藤さんは、父親と共に自宅近くにある自身の茶畑のほか、谷を挟んだ対岸の山にある畑などあわせて5軒から8箇所の茶畑の管理を任されています。
畑には肥料のカヤがふんだんに敷き詰められ、除草剤を使用せず無農薬で栽培しています。

近藤さんの話では、谷を挟んだ東と西では日当たりの加減が違うため、お茶の渋みや香りが微妙に違うということです。
そのため東と西の味の違いを楽しんでもらおうと別々に商品にして販売しています。


(東の斜面と西の斜面のお茶)
また近藤さんは、飲み物としてのお茶以外の利用法や茶畑の広がる美しい景観を活かした体験型観光など、過疎の進む集落を活気づけれるように取り組んでいきたいと話しています。