平成28年3月11日、徳島大学 常三島けやきホールにて、シンポジウム「世界農業遺産認定をめざす~徳島・剣山の傾斜地農耕システムの可能性~」が開催され、地域住民ら約130名が参加しました。

世界農業遺産認定を行なう組織である、国際連合食糧農業機関(FAO)。その駐日連絡事務所でご活躍されている武本直子氏と、国連大学で世界農業遺産をご担当するイヴォーン・ユー氏による講演の他、お2人を交えたパネルトークが行われました。

武本氏からは、国際連合農業機関(FAO)の活動概要についてご講演いただきました。

武本氏講演

イヴォーン・ユー氏からは、世界農業遺産の概要説明と日本の世界農業遺産認定地域の事例紹介をしていただきました。

イヴォーン氏講演

内藤准教授には、『徳島・剣山の傾斜地農耕システム』の概要とそのポテンシャルについてお話がありました。

内藤准教授講演

続いてのパネルトークでは、お2人を含む3名の登壇者に参加者から多数質問が寄せられました。

パネルトーク

「世界農業遺産」や「徳島・剣山の傾斜地農耕システム」について、地域住民の理解が深まるとともに、地元の機運の高まるシンポジウムとなりました。

■シンポジウム名:

「世界農業遺産認定をめざす~徳島・剣山の傾斜地農耕システムの可能性~」

チラシPDF>>

■日時:2016年3月11日(金) 13:00~(受付:12:30~)

■会場:徳島大学 常三島けやきホール
(徳島県徳島市南常三島町1-1)

■参加費:無料 要事前申込

■要旨:
世界農業遺産とは、世界的に重要な農業システムを国連食糧農業機関(FAO)が認定する仕組みです。にし阿波の山間部で暮らす人びとは、急傾斜地という厳しい環境で農業を営むために、驚くほど理にかなった工夫を凝らしてきました。地域の人びとが培ってきた農業や土地利用にかかわるユニークな知識・技術・制度・価値観や信仰の体系は、この地域特有の美しい景観や多様な動植物を育んできました。
このシンポジウムでは、世界や日本の各地で実践されている在来農業と比較しながら、にし阿波地域で培われてきた在来農業の特徴や可能性を再発見します。そして在来農業を地域社会さらには人類全体の未来をひらく資源として活用していくための可能性や課題について考えます。

■プログラム:
12:30~ 受付

13:00~13:15
あいさつ
兼西 茂(徳島剣山世界農業遺産推進協議会会長/つるぎ町長)
吉田 和文(徳島大学 理事・副学長)
小谷 敏弘(徳島県 政策監補)

【第1部】
13:15~13:20
趣旨説明:内藤 直樹氏(徳島大学 総合科学部 准教授)

13:20~13:50
基調講演①「世界の食料安全保障とFAOの活動—世界農業遺産の視点」
武本 直子氏(国際連合食糧農業機関(FAO)駐日連絡事務所)

13:50~13:55 休憩

13:55~14:25
基調講演②「日本の世界農業遺産の意義とその活用」
イヴォーン・ユー氏(国際連合大学サステイナビリティ高等研究所 研究員)

14:25~14:55
基調講演③「徳島剣山農業システムについて」
内藤 直樹氏(徳島大学 総合科学部 准教授)

14:55~15:10 休憩

【第2部】
15:10~16:10 パネルトーク
「世界農業遺産候補地としての可能性」
コーディネーター:内藤 直樹氏
パネリスト:武本 直子氏
イヴォーン・ユー氏
小泉 靖雄氏(西渕農産加工研究会 会長)

【主催】徳島剣山世界農業遺産推進協議会、徳島大学
【共催】徳島県

■お問い合わせ先:
徳島県美馬郡つるぎ町貞光字東浦1-3
徳島剣山世界農業遺産推進協議会(つるぎ町役場商工観光課内)
TEL:0883-62-3111(代) FAX:0883-62-4944
E-mail:syoukou[at]town.tokushima-tsurugi.lg.jp
※[at]は@(アットマーク)に変更して、メール送信ください。