昔ながらの味を大切に
安藤洋子さん (東みよし町/農家・民宿あんちゃんち)
東みよし町の加茂山にある民宿あんちゃんち。農業体験ができる宿として、にし阿波で人気を集めています。
宿を営むのは農家の安藤洋子さん。夏にはトマトやメロンなどをハウスで栽培しています。
冬になると、干し芋の加工作業に追われます。
秋に収穫したサツマイモを専用の倉庫で年を越す1月まで寝かせ、芋の糖度が上がるのを待ちます。
その後、十分甘さが増したサツマイモを薪で炊いていきます。
じっくりと時間をかけて芋を炊くことにより、甘くまろやかな口当たりの干し芋が出来上がります。
安藤さんは地域の伝統行事も大切にしていて、家の裏にあるお堂で年に2回行われる「数珠くり」という行事を続けています。
明るい笑顔で、昔ながらの味を伝えるとともに、過疎化の進む集落の文化も守っています。