平成27年10月30日金曜日、つるぎ町貞光の猿飼集落にて、子どもたちによる「お亥の子さん」が25年ぶりに復活しました。
「お亥の子さん」とは、旧暦10月の最初の亥の日に今年の豊作を祝うとともに、来年の豊作と家々の繁栄を祈る行事です。猿飼集落では子どもたちが集落の家々を訪問し、「亥の子歌」を歌いながら、「イイチニタラ」(里芋のズキを藁で包み縄で巻いたもの)で庭先の縁を叩いたり、「たてずき」(長さ約40センチの木の幹に複数のかずらを放射状に結び付けた道具)を庭先の地面に打ちつけたりして豊穣を祈っていました。平成3年3月の端山小学校猿飼分校の閉校に伴い、長らく休止していましたが、今回貞光小学校の児童が取り組むことになりました。
30日は、貞光小学校1年生22人をはじめとし、猿飼集落の住民たちが参加。猿飼分校をスタートし、4軒の家を回りました。子どもたちは、集まった住民たちと一緒に亥の子歌を歌い豊作を祈りました。
回った家の住民からは褒美としてお菓子が配られ、子どもたちも喜んでいました。4軒目の西岡田さん宅ではそば米を混ぜた「亥の子寿司」がふるまわれました。
集落には子どもたちの元気な歌声や笑い声が響きわたり、集落住民や子どもたちにとって、思い出に残る1日となりました。