食と暮らしを支える
山の土地で豊かな食生活に恵まれる技は、世界の食糧問題解決の知恵となる。
古代から続く雑穀文化
徳島県の古い呼び名である「阿波」の語源は、焼畑で栽培された「粟(アワ)」であるといわれるほど、この地の起源に深い関係がある雑穀文化。縄文時代からの歴史があるという雑穀生産は、稲作の伝来により多くの土地で影を潜めてしまいましたが、水田に適した土地が少ない「にし阿波」では、かつては焼畑農業などにより栽培され、現在でも日々の暮らしに役立てられています。
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自給自足と物々交換
傾斜地では大規模農業は難しく、雑穀をはじめ少量多品目を栽培し、原則自給自足の暮らしを続けてきました。ヒノジとカゲジで栽培に適した農作物が変わるため、物々交換などを行い、お互いの食生活を豊かにしてきました。
現在では産直市などで販売し、地域外の人々にも急傾斜地の恵みを味わっていただくことで、暮らしに彩りを与えます。
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「にし阿波ブランド」の特産品と旅
水はけのよい急傾斜地では、ゴウシュイモなどの農作物が収穫できるため、加工品を含めた「にし阿波ブランド」の特産品に注目が集まります。さらに、農家レストランや農家民宿など、きびしい自然と共に生きる暮らしや食文化にふれる旅のプログラムが、人々の感動を呼びます。
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