平成29年11月16日、つるぎ町貞光の猿飼(さるかい)集落にて、貞光小学校3年生の21人による伝統行事「お亥の子さん」が行われました。
「お亥の子さん」とは、旧暦10月の最初の亥の日に農作物の豊作と家々の繁栄を祈る行事です。児童は旧端山(はばやま)小学校猿飼分校と民家3軒を訪問し、「亥の子歌」を歌いながら、「立てずき」(長さ約35センチの木の幹に複数のかずらを結んだ道具)で庭先の地面を叩いたり、「イイチンタラ」(里芋の茎をワラで巻いた道具)で民家の縁側を叩いたりして豊穣を祈りました。訪問した家の住民からは、ご褒美としてお菓子が配られました。
この行事は、平成3年の端山小学校猿飼分校の閉校に伴い長らく休止していましたが、平成27(2015)年より貞光小学校児童の総合学習の一環として復活しました。
集落には児童の元気な歌声や笑い声が響きわたり、住民や子どもたちにとって、思い出に残る1日となりました。
※「お亥の子さん」は地域住民の皆さんと児童たちの貴重な交流の場であり、「学校の授業」でもあります。
つるぎ町民及び関係者以外の皆様の参加におきましては、遠巻きに見守っていただけますようお願い申し上げます。
(昨年度、本年度におきまして一部配慮のない撮影行動等が見受けられました。児童たちの妨げになりますので、撮影をされる際はマナー遵守をお願い致します。)