絶景の中で楽しい農家体験 また帰りたくなる「あんちゃんち」

安藤 洋子さん(東みよし町/民宿安藤)

東みよし町の標高460mにある『民宿安藤(別名あんちゃんち)』は、『一般社団法人そらの郷』が行う体験型教育旅行や観光事業の呼びかけに応じて、国内外からたくさんの宿泊客を迎えています。都会の中学高校生をはじめ、カンボジア、マレーシア、韓国、台湾など国際交流の子供から大人まで季節ごとの農作業を体験し、ここで採れた野菜たっぷりの郷土料理を味わっています。
「車で案内したら最初は誰もがこの山の上の急斜面に住んでいること自体に驚いて、どこに連れていかれるんだろうとドキドキする。ヘアピンカーブをいくつか過ぎて、もうすぐ見えて来るよと言ったらパァーッと視界が開けて、うわーすごい!って」
みんなが絶景に感動するそうです。
人気の体験は竹細工と流しそうめんで、子供も刃物を使い竹を削って箸と器を作ります。庭に半割りの竹筒を並べ、地元名物の半田そうめんを流して食べるとみんな大喜び。畑で採った野菜のかき揚げも好評です。
「冬場でも野菜を15種類ぐらい、豆を3種類。春先にはスナップエンドウやきぬさやなどなど、あらゆる野菜を作っているので買うことない。にわとり小屋から産みたての卵を取ってきて、薪のお釜でご飯を炊いて。夏は下と比べて気温が2~3度涼しいかな」
「来てくれた子供たちには、お話をいっぱい聞いてあげるんよ。特別な物は何もないけど『おかえり』っていう気持ちで、家族ができたと思えるような、うちを目指しとんよ」
洋子さんは手話サークル社会教育委員会など多数の活動に飛び跳ねていて、いつもほがらか元気いっぱい。本業はトマト栽培で、急傾斜地で育てたトマトで『460mケチャップ』というオリジナル製品も作っています。

都会の中高生たちにとって、新鮮な体験ばかり。収穫~料理まで体験することは、食育にもつながる。