2018年2月22日(木)、脇町劇場 オデオン座にて、『日本農業遺産認定記念シンポジウム~傾斜地が育む野菜の魅力~』が開催され、地域住民ら約100人が参加しました。
>>シンポジウムチラシ

長年、剣山系の傾斜地野菜栽培等研究に携わっておられる、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(通称:農研機構)・傾斜地野菜生産グループ長の川嶋浩樹氏と、徳島県立農林水産総合技術支援センター・上席研究員の高木一文氏のご講演の他、皆さんを交えたパネルトークが行われました。

川嶋氏からは、農研機構の傾斜地農業研究の取り組み(傾斜畑用灌水システムや軽労働化のための機械開発等)について説明がありました。

高木氏からは、にし阿波地域で栽培されている様々な種類の野菜・山菜・薬草などの栽培技術から販売・調理に至るまでが紹介されました。

お二人のご講演後、にし阿波地域の「食」と「農業」に関する卓越した技術・知識を有する人を称える「『にし阿波・食と農の名人』認定式(主催:徳島県)」が行われ、8人が『にし阿波・食と農の名人』に認定されました。

続いてのパネルトークでは、講師のお二人に加えて、農家代表としてJターンして就農された、美馬市認定農家である竹中均氏(はなみち農園)と、
販売者代表として産直市のプロデュース等を請け負う小川満大氏(阿波食ミュージアム)にも参加いただき、
「農業遺産というブランドを、道具として地域の皆さんがどのように活用していくか」など議論がなされました。

2017年3月、『にし阿波の傾斜地農耕システム』は、日本農業遺産に認定されました。
世界農業遺産をも目指す中で、地域の機運が高まる機会となりました。

 

○タイトル:日本農業遺産認定記念シンポジウム~傾斜地が育む野菜の魅力~
○日時  2018年2月22日(木) 13:30~
○会場  脇町劇場 オデオン座
(徳島県美馬市脇町大字猪尻字西分140-1)
○参加費 無料

○プログラム
13:00~ 受付
【第1部】
13:30~13:45  ごあいさつ
13:45~14:00  概要説明「にし阿波の傾斜地農耕システムについて」
14:00~14:30  基調講演①「傾斜地における野菜生産~西日本農業研究センターにおける取り組み」
川嶋 浩樹(農研機構 西日本農業研究センター 傾斜地野菜生産グループ長)
14:30~15:00  基調講演②「にし阿波における野菜産地と栽培技術について」
高木 一文(徳島県立農林水産総合技術支援センタ- 上席研究員)
15:00~15:10  休憩
【第2部】
15:10~15:25  「にし阿波・食と農の名人」認定式
15:25~16:15  パネルトーク
パネリスト:講演者全員、竹中 均(はなみち農園 代表)、小川 満大(阿波食ミュージアム 店長)

○主催  徳島剣山世界農業遺産推進協議会
○共催  徳島県

 

【お問い合せ先】
徳島剣山世界農業遺産推進協議会事務局(つるぎ町役場 商工観光課内)
TEL:0883-62-3111(代)  FAX:0883-62-4944
E-mail:syoukou[at]tsurugi.i-tokushima.jp
※メールを送る際は、[at]を@に変えてお送りください。